冬のヨーロッパ旅行の持ち物【3週間・バックパック周遊】
Written on January 7th , 2026 by Birusupi
※ 写真 ドイツ レーゲンスブルク
はじめに
こんにちは。
転職に伴う年休期間を利用して、3週間の冬のヨーロッパ旅行に行ってきました。 中欧から南ドイツ、スペインを巡り、街並みや建築、クリスマスマーケットを中心に観て回りました。長年の憧れであったため、行くことが出来て大変よかった。
旅行中はメモを持ち歩いて日記や気づいたことを書いておりました。
この記事ではメモの中から抜粋して、実際に持って行って良かったもの・要らなかったもの、旅を通じて得た学びをまとめています。
なお、旅行記も公開しました。こちらもお時間があればお読みください。
冬のヨーロッパ旅行記・前編【3週間・バックパック周遊】
本記事が冬のヨーロッパを長期間・身軽に旅したい方の参考になれば幸いです。
旅行概要
期間
2025/12/10 - 2026/1/1(飛行機移動を含む)
旅路

「中欧 → 南ドイツ → スペイン」というルートを辿りました。往路と復路で発着地が異なる、いわゆるオープンジョーといわれる旅程です。初手ヨーロッパ旅行の定番とされるフランス、スイス、イタリアを完全にすっ飛ばす逆張りっぷりです。
12/10-12/11 往路便 成田→北京→ブダペスト
🇭🇺 ハンガリー
12/11–12/13 ブダペスト
🇸🇰 スロバキア
12/13–12/14 ブラチスラヴァ
🇦🇹 オーストリア
12/14–12/16 ウィーン
🇨🇿 チェコ
12/16–12/18 プラハ
12/18–12/19 プルゼニ
🇩🇪 ドイツ
12/19–12/21 レーゲンスブルク
12/21–12/22 ニュルンベルク
12/22–12/23 ローテンブルク
12/23–12/25 シュトゥットガルト
🇪🇸 スペイン
12/25–12/27 バルセロナ
12/27–12/29 サラゴサ
12/29–12/31 マドリード
12/31-1/1 復路便 マドリード→北京→成田
総移動距離:約3,400km(往復便を除く)
内訳:電車 1,330km、バス 200km、飛行機(ヨーロッパ内)1,550km、徒歩 250km
移動手段
往復便:
日本(成田)⇔ヨーロッパの往復は、ともにエアチャイナを利用しました。直行便ではなく、どちらも北京空港で乗り継いでいます。
都市間移動:
ほぼ全て電車を利用しました。一部、プルゼニ→レーゲンスブルクでは高速バス(FlixBus)を、またシュトゥットガルト→バルセロナでは飛行機(安かったのでイビサ島のセルフトランジット便)を利用しています。
気温・天候の前提
今回の旅程は「中欧 → 南ドイツ → スペイン」という順で、同じヨーロッパでも気候差がかなり大きかったです。
-
中欧(ハンガリー・スロバキア・オーストリア・チェコ)
日中:0〜5℃前後 / 朝晩:-5℃前後
雪は少なめですが、曇天が多く体感温度は低かったです。晴れ間がほぼ無く、風が吹くと一気に寒くなりました。 -
南ドイツ
日中:0〜3℃前後 / 朝晩:-5℃前後
中央同様クリスマスマーケットはほぼ屋外で、長時間立ち止まると一気に冷えます。途中シュトットガルト近隣のエスリンゲンに寄った際は強い風とともに軽く雪が降り、本格的な防寒対策が必要でした。 -
スペイン(バルセロナ・サラゴサ・マドリード)
日中:10〜15℃前後 / 朝晩:8℃前後
日本の冬より明らかに暖かく、本格的なダウンが不要な日がほとんどでした。ただし雨天の時も多かったため、ゴアテックスのシェルなどの雨具があると快適です。私はダウンパーカの撥水性で乗り切りましたが、どうしても縫い目に雨水が染みてくるため、あまりおすすめはしない。
また、冬のヨーロッパは日照時間が短く、体感では8時頃に明るくなり始め、16時前後には暗くなる日が多かったです。日が落ちると気温も一気に下がるため、「日中は歩くとやや汗ばむが、夕方以降は防寒必須」という場面が多かったです。
持ち物

衣服
冬のヨーロッパ、特にスペインより北はやはり寒いです。しかし荷物は極力少なくしたい。
そこで、アウトドア活動におけるウェア構成の考え方を参考に、機能性(特に速乾性・保温性)の高い衣服を最低限揃えていきました。乾きづらい綿製品(ヒートテック含めて)は一切持っていっていません。
ほぼ全てを近所のmont-bellストアで揃えましたが、ワークマンでもよいと思います。
ベースレイヤー
- 上半身:長袖インナー 2着
- 下半身:タイツ 1着
- 下半身:下着 3着
- 靴下 3着
ミドルレイヤー
- ベスト型のフリース 1着
アウターレイヤー
- ウルトラライトダウンパーカ 1着(飛行機内や比較的温暖な地域用)
- 本格的なダウンパーカ 1着(フィルパワー800の寒冷地用)
- トレッキングパンツ 1着
その他
- ゴアテックスのトレッキングシューズ
- ニット帽
- スヌード
- 手袋
レイヤリングの運用例

実際の気温と行動内容に応じて、以下のようにレイヤリングを使い分けました。ボトムスは基本タイツとトレッキングパンツを常用していました。
-
0℃前後(中欧・南ドイツでの街歩き)
ベースレイヤー + フリースベスト + 本格的なダウンパーカ
→ 屋外を長時間歩く場合はこれが基本。風がある日は特に必須。 -
5℃前後(移動日・短時間の外出)
ベースレイヤー + 本格的なダウンパーカ
→ フリースなしでも歩いていると暑くなることが多かった。 -
10℃前後(スペイン・バルセロナなど)
ベースレイヤー + ウルトラライトダウンパーカ
→ 日中はこれで十分。屋内ではダウンを脱ぐことが多い。 -
屋内・移動中(電車・博物館・カフェ)
ベースレイヤー + フリース
→ 暖房が効いている場所が多く、ダウンは不要なことが多かった。
足元・雨雪対策の運用

冬のヨーロッパの石畳は、滑る・濡れる・底冷えするの三拍子。特に雨や雪の後は足元が不安定でした。
-
靴
ゴアテックスのトレッキングシューズを使用。防水性については十分で、雨や雪で靴の中が濡れることはありませんでした。 -
靴下
中厚手のメリノウール靴下を着用。防寒性と速乾性が高く、長時間歩いても足先が冷えにくく蒸れづらく快適でした。 -
インソール
石畳を一日中歩く日が多く、ニューバランスのクッション性のあるインソールに替えておいて良かったです。足裏の疲労軽減と底冷え対策の両面で有効だと思います。
使用したもの: ニューバランス クッションインソール(Amazon)
衣服以外の持ち物
飛行機チェックイン時の荷物預けの時間や乗り継ぎ便によるロストバゲージのリスク、またヨーロッパの石畳の中でスーツケースを運ぶことの大変さを考慮し、バックパック旅行を敢行しました。
収納・バッグ
- 30L容量のバックパック(メインバッグ)
- エコバッグ
- 衣服収納用のスタッフバッグ
- ジップロック数枚
防犯・貴重品
- 貴重品収納用のウエストポーチ(サブバッグ)
- ワイヤー型南京錠(バックパックの施錠用)
- パスポート
- 財布(身分証明書、クレカ数枚)
洗濯・宿対応
- 洗濯紐
- 簡易スリッパ
衛生・身だしなみ
- マスク数枚
- 常備薬(総合感冒薬、下痢止め、トローチなど)
- ウェットティッシュ
- シャンプー、化粧水(保安検査上、100mLボトルに移替する必要あり)
- T字カミソリ
- 歯ブラシセット
食・自炊寄り装備
- 割り箸
- シリコンスプーン
- 軽食(袋麺やハイチュウなど)
メモ・記録
- メモ・日記用A6ノート
- ボールペン
デジタル・撮影
- スマホ
- コンパクトデジタルカメラ
- iPad Air
- ワイヤレスイヤホン
- モバイルバッテリー
- コンセント変換プラグ、各種ケーブル類
合計4.5キロ程度でした。 なお、人によってはここに化粧品や生理用品などが加わると思いますが、それらを含めてもバックパック1つで十分収まる構成でした。
学び
持ってきて良かったもの・必要なもの
モバイルバッテリーや歯ブラシとかは言わずもがななので省略します。
機能性インナー
前述の通り冬の中欧~南ドイツは普通に昼でも0℃くらいだったので過酷でしたが、乾きやすくて暖かい衣服を揃えたおかげでかなり快適でした。特にインナーは良いものを選ぶことをオススメします。具体的には上下ともにmont-bellのジオライン薄手を揃えました。
寒くても歩き回るため結局汗をかくのですが、すぐ乾くため汗冷え対策になり、また自分で洗濯した時もすぐ乾くので、快適さ・清潔さを楽にキープ可能でした。
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ニット帽

屋外を歩き回るため、耳の冷風対策としてニット帽が有用でした。欧州の人たちはかなりの割合がニット帽を着用していたと思います。耳当てやフード付きのアウターでも良いと思います。
洗濯紐
宿の適当なところに引っ掛けて、洗った衣服を乾かすのにとても便利でした。
ヨーロッパの宿は暖房が効いていることが多く、これがあると一晩でだいたい乾きます。
使用したもの: オーエ 洗濯 物干し ロープ(Amazon)
バックパック
噂に聞いていた通り、ヨーロッパはどこに行っても石畳が敷き詰められていました。各地を周遊旅行をする人にとっては、スーツケースを引きずるのはかなり大変だと思います。ちなみにバックパックはウエストベルトがあるものを強くオススメします。骨盤を覆うようなこのベルトで、バックパックの重さを腰に分散することができ、荷物を背負いながら歩くことがかなり楽になります。 Amazon | [コロンビア] ワイルドウッド 30L バックパック PU8657 ワンサイズ ブラック
エコバッグ
旅行中はレストランなどを利用することはあまりなく、だいたい地域型のスーパーで食材を買って食べていました。欧州は日本同様、レジ袋が有料でした。
シャンプー類
ちゃんとしたホテルであれば置いてありますが、アパートやホステルの場合はシャンプーが置いてないことがありますので、必要です。100mLを超えない容量のボトルに入れ、かつジップロックなどで密閉しないと保安検査で没収されますので、注意しましょう。
iPad Air
一杯になったカメラの写真のストレージとして利用することを主目的として持っていきました。もちろんその用途としても存分に役に立ちましたが、飛行機の時間が往復ともに17時間くらいあったので、暇つぶしとしてNetflixを見るのにも役立ちました。長時間フライトは苦痛でしかないので緩和できて助かった。(ストレンジャー・シングスを一気見しました。)
要らなかったもの
手袋
ポケットに手を突っ込んで歩いてたので要らなかった。スーツケース民は必要かもしれません。 手袋以外の荷物は全部必要だと思えたので、かなり荷物は絞ることはできたのだと思います。
持ち物以外の気づき
現金がほとんど要らない
結論から言うと、今回の旅では現金を使う場面がほぼありませんでした。基本はクレカで十分で、ほぼ100%の店がタッチ決済対応の端末を用意していました。体感としては「毎日ちょこちょこ現金を使う」どころか、財布の出番がほとんどない。
なお当たり前ですが、JCBはほとんど使えません。実質的にはVISAかMastercardが必須で、できれば2枚持ちしておくと安心です。私はMastercardをメインとして使いましたが、決済で困ることはありませんでした。
また、後述しますが、都市間移動も電車が中心でしたが、高速鉄道などは国ごとの鉄道会社アプリでチケットを発券してそのまま乗れることが多く、ここでも現金は不要でした。
とはいえ例外もゼロではなく、地方都市のクリスマスマーケット、一部の屋台・個人商店・観光地の小さな売店などで 「カード不可(または20€以上ならOK等の最低金額あり)」に当たります。その場合は近隣のATMを探し、キャッシングしていました。なお、現金が必要になった場合は、日本で多額のユーロを両替していくよりも、現地ATMでのキャッシングが合理的だと感じました。為替レートは概ね良好で、手数料を含めても空港や日本国内での現金両替より割安になるケースが多いです。
ただし、ATMの種類と操作には注意が必要です。特に街中や観光地でよく見かける Euronet(ユーロネット)のATMは、手数料が高くレートも不利なことが多いため、基本的に避けた方が無難です。銀行名が明記されたATM(各国の銀行支店併設)を選ぶのが安心です。
また、ATMや決済端末で表示される
「JPYで決済しますか?」(Dynamic Currency Conversion / DCC)
といった選択肢は、必ず現地通貨(EUR)を選択しましょう。円建てを選ぶと、不利なレートが適用され、結果的に手数料が上乗せされることが多いです。(一度やらかした…。)
エアチャイナの感想
11月中旬には、中国当局が日本への渡航に注意喚起(いわゆる渡航自粛の呼びかけ)を出したと報じられ、日中間の航空便でも減便・欠航が増えたというニュースがありました。結果、何事もなく運行されましたが、これはたまたまかもしれませんので、中国企業の航空会社を使う際は今後も同様に注視しておくと良いと思います。
エアチャイナに搭乗した感想ですが、機内サービスや座席等については特段不満はありませんでした。スタッフも親切でした。機内食も往復ともに私の舌に合い、結構美味しかったです。日本持ち込みの往路便の機内食が一番美味しかったですが。
ただ、オンラインチェックインのUI/UXが酷いなんてもんじゃなかったですので、原因不明のエラーと戦う羽目になり、成功するまでにかなりの時間を費やすことになると思います。正直ここに悪戦苦闘するのは時間の無駄ですので、早めに空港カウンターに行って直接チェックインするという方針に割り切ったほうが良いと思います。
エアチャイナ 🇨🇳 使って北京経由で羽田へ。乗り換え1時間で、ヒースローからの便が45分遅延で羽田行きを逃したけど、親切かつスムーズに2時間後の次便に変えてくれて問題なし✨️
— みょん🇬🇧現地就職 (@mii_uk2324) December 30, 2025
イライラしたのはオンラインチェックインができなかったこと。このエラー画面を何回見た事か😭空港で簡単にできたけど! pic.twitter.com/lq524rkKJw
長時間フライトにおける座席の最適とは
今回の長時間フライトにおいて下記の気づきがありましたので、個人的に、10時間を超えるような長時間フライトにおける座席を選ぶ際は、中央ブロックの通路側を推したいと思います。

【メリット】
- 通路側なので自分のタイミングで立てる(トイレ・ストレッチ・歯磨き)
- 窓側のように他人に毎回気を遣わなくていい
- 精神的に「閉じ込められ感」が弱い
- 到着時焦らず行動できる
- 中央列の“真ん中席”は不人気のため、隣が空席になることがある
- 真ん中席に誰かが座っても2人以上のグループで予約される可能性があり、真ん中席の人はわざわざ他人の自分側から席を立つ必要が出にくい
【デメリット】
- 窓の景色は見られない
- 隣に単独旅行者がいる場合によっては、その人の出入りに合わせる場面はある
- 人の往来が気になる可能性がある
実際に往復便ともに全く隣の人に活動の邪魔されることがなく、快適に機内を過ごすことが出来ました。
参考:N°07 おひとりさま長距離フライト、導き出した座席の正解 - note
だいたいのヨーロッパ旅行において、ユーレイルパスは要らない
ヨーロッパで電車を用いて旅行をするとなると、ユーレイルパス(ヨーロッパ複数カ国の鉄道を自由に利用できる周遊パス)が便利でお得、という情報をよく目にすると思いますが、金額のもとを取るくらい乗るのはかなり難しいと思います。
比較的都市間の移動が多い旅行だったと思いますが、それでも下記のような状況でした。
今回の旅行においてユーレイルパスが適用可能である鉄道旅行区間の交通費:62,584円
ユーレイルパス(22日間):約82,502円
(2025年12月時点、為替レート約1USD=156円で換算)
このように2万円の差があります。また、このユーレイルパス(22日間)の金額には、ユーレイルパス利用時に別途必要となる座席指定料(高速鉄道・夜行列車等)は含まれていません。 3週間ほぼ毎日都市間移動を電車で行うような日程を組まない限りは、直接各国の鉄道会社の乗車券を買うのが割安です。
また、できるなら事前に日本にいる間に乗車券の予約やスマホアプリのインストールを済ませておくと安心です。Omioのような仲介サービスを通じた予約も、トラブルと手数料を避けるために使わない方が良いと思います。
終わりに
3週間の冬ヨーロッパでも、装備を機能性寄りに振ってレイヤリングで運用すれば、荷物はかなり軽くできます。
この記事が、これから冬の欧州旅行に行く方の不安を少しでも減らせたら嬉しいです。